ザルツブルク音楽祭

モーツァルトの生まれ故郷で夏の音楽祭を堪能する

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クリスチャン・ツィメルマン

2010 ザルツブルク音楽祭 Krystian Zimerman コンサート





 

3日目夜 クリスチャン・ツィメルマンコンサート

 

日本を出発してから3日目にして、ようやくザルツブルク音楽祭初めてのコンサートです!

 

会場11

右奥に見える黄色い建物がザルツブルク音楽祭のメイン会場「祝祭大劇場」です。

最寄りのバス停は「カラヤン広場」です。

会場3

昼間の劇場前。

会場2

向かいの建物の壁には、出演するソロアーティストのポスターが。

 

春にツィメルマンのファンになり、

勢いでザルツブル行を決めたので、この日のために来たといっても過言ではありません!

ワクワク・ドキドキ♪

 

コンサートは、オールショパン・プログラムでした。

曲目は、6月に日本で行われたものと同じです。

 

【オールショパン・プログラム】

ショパン:ノクターン第5番 嬰ヘ長調 Op.15-2

ショパン:ピアノ・ソナタ第2番 変ロ短調 Op.35 「葬送」

ショパン:スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31

休憩

ショパン:ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 Op.58

ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60

 

*最後の舟歌はもしかすると、バラード4番だったかもしれませんが、

手元にプログラムがないので確認できません(>_<)

 

 Chopin Ballade No. 4 – Krystian Zimerman HD


コンサートは夜の8時からでしたが、まだ外は日本でいえば午後5時くらいの明るさ。

開始15分前くらいにギリギリに到着しました。

 

座席は、すごーく前の方のピアノのど真ん前でした。

 

周りの席はアメリカ人が多かったように思います。

前の方の席では、男性はタキシード、女性は肩を出したロングドレスの方が半分くらい。

かな~りセレブな雰囲気が漂っていました。

 

と言っても、チケットは一番良い席で1万円ほどなので、日本よりも安いですね!

(*2013年のコンサートはサントリーの場合、S席16,000円<本人比)

 

ところが・・・・

 

会場が暗くなり、ドキドキしながら待っていると、

拍手とともに舞台に上がってきたのはツィメルマンではありませんでした(@_@;)

 

会場に着いたのが遅かったので、配布していたプログラムはもらっておらず、

何が起こったのか訳が分からな状態。

 

あれ?前座なんてあるの???

しばらくポカーンとしながら演奏を聴いていました。

クラシック初心者なので曲目も分からず・・・。

 

休憩に入り、近くの席の日本人のお客さんに事情を聴いて初めて納得。

その方も、現地入りしてから聞いたらしく、かなりお怒りの様子でした^^

 

こんなことなら、ルツェルンのアバドに行っておけばよかった!!!と(^_^;)

 

実は、前日だったか、ザルツブルク音楽祭の事務局からメールでお知らせがあったようでしたが、

ザルツブルクはあまりネット環境が良くなかったので、

メールを確認していませんでした。

 

ツアーでもないので、誰からも知らされることもなく、

会場での説明もドイツ語なまりの英語だったので右から左に受け流していて、

何を言っているのか聞いていませんでした(^_^;)

 

でも、ここでショックを受けて愕然とすることもなかったです。

なぜか予期していたというか^^

 

まだファン歴が浅かったので、キャンセル魔だということは知らなかったのですが、

ヨーロッパに出かける2~3日前、

朝目が覚めて突然「ツィメさんのバカ!」と独り言が口をついて出たんですね。

多分、夢の中でこのキャンセル&代打のことを知っていたのだと思います^^

夢の内容は覚えていませんが。

 

チケットを買ったのは、6月末~7月初めの頃だったのですが、

なぜか前の方の席が結構空いていたんですよね。

もしかして、知っている人は知っていたのか???

 

 

休憩中、会場のロビーに行くと、プログラムの見本が置いてありました。

 

会場5

なぬぬうぅ。病気なら致し方ないです・・・。この年は腰を痛めていたようなので。

 

Krystian Zimerman has fallen ill and has forced to cancel his solo recital this evening.

He is very sorry to be unable to play for his Salzburg audience,

especially as he considered this concert the crowning element of his ? of recitals

the Chopin Year.

Fortunately,Arcadi Volodos has agreed ? in and give a recital at short notice.

 

ちなみに、2012年のザルツブルク音楽祭にも出演予定でしたが(プログラムはドビュッシー)、

やはりこちらもキャンセルでした^^

その時の代打はアンスネス。

 

2012年のプログラム 22 August 2012, 20:00~ 祝祭大劇場

LUDWIG V. BEETHOVEN • Piano Sonata No. 21 in C, Op. 53 – “Waldstein” Sonata

LUDWIG V. BEETHOVEN • Piano Sonata No. 22 in F, Op. 54

FRÉDÉRIC CHOPIN • Waltz No. 2 in F minor, Op. 70

FRÉDÉRIC CHOPIN • Waltz No. 1 in G-flat, Op. 70

FRÉDÉRIC CHOPIN • Waltz No. 3 in D-flat, Op. 70

FRÉDÉRIC CHOPIN • Grande Valse brillante in A-flat, Op. 42

FRÉDÉRIC CHOPIN • Ballade No. 3 in A flat, Op. 47

FRÉDÉRIC CHOPIN • Nocturne in B, Op. 62, No. 1

FRÉDÉRIC CHOPIN • Ballade No. 1 in G minor, Op. 23

⇒このプログラムをツィメルマンでやって欲しいです(#^.^#)

 


>>ツィメルマンの日本公演(チケットぴあ)


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というわけで、

 

3日目夜 クリスチャン・ツィメルマンコンサート

 

改め

 

3日目夜 アルカディ・ヴォロドス コンサート

 

プログラム

◆モンポウ「子どもの情景」

◆アルベニス 「スペイン組曲第1集 カスティーリャ(セギディーリャ)」

◆アルベニス「スペイン歌曲集 4 コルドバ 」

◆アルベニス「サンブラ・グラナ ディーナ」

◆アルベニス「ラ・ベガ(草原)」

休憩

◆シューマン「フモレスク」

◆シューマン「ウィーンの謝肉祭の道化芝居『幻想的情景』」

アンコールの曲目は正確に覚えていませんが、3曲ほどありました。

 

会場ではプログラムも分からず、実際の演奏を聴いても知っている曲はありませんでした。

開始直後は前座なのかとばかり思っていましたが、それにしては長いなぁというのと、

いつになったらツィメルマンは出てくるのだろうと、若干上の空でした^^

どの曲も静かな曲で、周りの人もプログラムをジッと眺めていて、イマイチ盛り上がりに欠けていたような。

おそらく、外国から来た人はキャンセルのことを知らずに来たと思うので。

 

ところが、アンコールでの超絶技巧で一気に引き込まれました!

素人ながら、この人の十八番はこういう曲なのだろうと分かるくらいの熱演でした。

YOUTUBEで探しても、どの曲なのか分からないのが残念。

 

↓ ヴォロドスの超絶技巧と言えばこれ

Volodos plays Turkish March

 

それまでは、キャンセルのこともあって、ヴォロドスさんの方を睨むように演奏を聴いていましたが、

アンコールで一気に引き込まれて、拍手喝采です。

気のせいか、ホッとしたような嬉しい顔のヴォロドスさんと目が合いました^^

後ろの方ではブラボーコール。

 

代打でどうなることと思いましたが、最終的には来てよかった!と思う演奏でした。

 

 

この日の様子を綴ったブログがありました⇒英語です

同じ日に行かれた日本人の方の感想⇒こちら

 

http://www.volodos.com/us/press よりその時の記事

(Der Standard, concert 18.08.2010 Salzburg festival)

“Volodos plays [Schubert’s G major sonata] with great dynamism, with relaxed and silvery chains of pearls. […] He emphasises the breaks in the piece. Volodos is not aiming at an overall concept. He focuses his attention on the breaks in the score, thus bringing out the affinity with Schumann’s Humoreske op. 20 and the Faschingsschwank op. 26. The result is cleverly thought-out and cleverly played. Volodos used to be fond of thunderous effects, but nowadays he has no trouble rendering contrasts between delicacy and power. Thus he moulds the G major sonata into an organism that is divided within, that only finds peace at the end. […] Schumann’s Humoreske stands for laughter in the face of grief, with a hint of cynicism. Volodos plays the character pieces with lyrical discretion, offrering us moments of enchanting cantabile on the one hand and breathless haste and powerful beauty on the other.”

 

会場6

コンサート終了後の会場前の様子

会場16

カラヤン広場バス停前 馬洗い場跡。

 

次のコンサートは4日後のマウリツィオ・ポリーニです。

翌日から3日間はインスブルック観光に出かけました。

 

 

↓ YOUTUBE動画 ヴォロドスの演奏(膝上録音も一部含まれています)

◆モンポウ「子どもの情景」

Federico Mompou  Scènes d’enfants

◆アルベニス 「スペイン組曲第1集 カスティーリャ(セギディーリャ)」

Albéniz’ Seguidillas Castilla op.232.5

◆アルベニス「スペイン歌曲集 4 コルドバ 」

Córdoba(op.232/4)

◆アルベニス「サンブラ・グラナ ディーナ」

Zambra granadina

◆アルベニス「ラ・ベガ(草原)」

La Vega (from the Alhambra Suite)

◆シューマン「フモレスク」

Schumann’s Humoreske

◆シューマン ウィーンの謝肉祭の道化芝居「幻想的情景」

Fashingssch wank aus Wien op.26

 

 

ヴォロドス おまけ

2011年 ウィーンでのコンサート

Volodos in Vienna, a piano recital by Arcadi Volodos with pieces by Scriabin, Ravel, Schumann, Liszt, Bach Vivaldi, and Tchaikovsky. Performed live at the Großer Musikverein Wien.

パート1

パート2

 


 

>>ヴォロドスの日本公演(チケットぴあ)


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>>4日目につづく (更新までしばらくお待ちください)


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